ムーンライトオフィス資料庫

「かんざきかずと」です、「いちず」じゃないです。アイカツとかベイブレードとか、雑に。

ディアステージ体験記【前編 1日目】

いくつかの方に触発され、ブログを開設したはいいが特に記す事が思い浮かばないので記憶の限りに下記リンクから閲覧することが出来る私が初めて秋葉原にお店を構えるDearStageに立ち入ったお話を詳しく書こうかと思います。

お付き合い頂ければ幸いです。

https://twitter.com/kanzaki0813/status/971082604408594433?s=21

 

まず初めに、私はアイカツシリーズのファンを4年程続けており、神崎美月、そしてその歌唱を担当するささかまリス子さんのファンです。

特に行動力もないので地元でアニメを観、ゲームを遊ぶ位の普遍的な消費しかしないファンであり、作品に携わった人間をこの目で見るなんてこの先一生だろうな、と思っているような人間でした。

しかしある時にある人物に出会い、代表を務めるサークルに招かれ創作活動をさせてもらい、曰く、「1を2にするのは簡単、ゼロから1を生むのは難しいよ」と私の小さな才能を買って頂き、代表の手回しもあり行動力も伴ってきた頃のお話です。

 

2018年3月3日

私は同人サークルのメンバーとして、翌日に控えるアイカツ!オンリーイベントの為都内へと来ていました。

前日ということもあり滅多に会えないフォロワー達と遊ぼうということで秋葉原をぶらつき、ゲームセンターでフォロワーと共通の趣味であるゲームで遊び、とても楽しいひとときを過ごしていました。

ふとした瞬間にスマートフォンがやたらと何かを通知しているのが目に入りました。

『りすこさんいるよ』の文字。

ゲームセンターにたどり着く前に数人のフォロワーがディアステージに行ってる模様をTwitterのタイムラインで見ており、そのメンバーからのリプライでした。僕は内心「いやいやwそんな都合良いことないでしょ、とりあえずアイツ釣ろうって魂胆でしょw」と、前述したようにアイカツに携わった人、歌唱担当に会えないまま終わってしまうんだろうなという強迫観念に半分囚われて信じる事が出来ませんでした。

少し心にモヤモヤとした何かを抱え僕はフォロワーと共にゲームセンターを出ました。

おもむろに財布を確認。一応お金はある。

半信半疑のまま僕はサークルの代表にメッセージを送り、返事も聞かずフォロワーの先導の元ディアステージまで連れて行ってもらいました。f:id:k_k4zt0:20180329042009p:plain

 

店舗へ距離が近付くと共に歩調と鼓動が早まっていたと思います。

日も沈んでおりネオンがピカピカと光る分かりやすい建物を見つけるやいなや無我夢中でドアを押し開けました。

「いらっしゃいませ〜、はじめてー?」

入店してすぐにキャストの子に声を掛けられました。

「はい、初めてです、これ」

事前に聞いていた入場料を手渡す。

すると店舗の説明が始まった

「これがなんとかかんとか〜」

正直(いいから早くしろ)としか思っていませんでした。

一通り説明を聞いたあと囃し立てるように僕は「あの、リス子さんのファンなんですけど、いま知り合いから連絡があっているからこいって言われて来たんですけど」と、お前に興味はないから推しを出せと言わんばかりに。

するとキャストの子は「おっ、そうなの?リス子さんならあそこにいるよ!ほら私なんていいから行っておいで!」と指を指す。

ふと目をやるといつも画面を介して平面でしか見てない憧れの人が確かに"そこ"でお客さんと談笑していました。(キャスト…お前なんていいやつなんだ)と思いながらぺこりと一礼、早歩きで彼女の元へと向かいました。

 

「り、リス子さん!」

お客さんとの談笑を終え踵を返しバーカウンターへと向かうリス子さんへ確実に届く様に緊張でこわばった喉から精一杯声を上げました。

その声に反応し、長い髪をフワリとなびかせてこちらを振り向き可愛らしく笑顔で首を傾げるリス子さん。

呼びかけたはいいが第二声を考えていない・緊張が最高潮に達し「あの、ほ、本物ですか!!」とよく分からない質問を投げかけてしまいました。

すると周囲のキャスト、お客さん大爆笑。「これ偽物だよ!」など囃し立てる中でリス子さんもひとしきりおかしそうにした後「本物だよ」としっかり返答。その返答や時間の経過で徐々に事態を把握して「うわあ…すげえ……すげえよ…やっと逢えたんだ……僕、リス子さんのファンで、ずっと会いたかったんです!!」と感嘆の声を上げる。

するとリス子さん、少し驚いているような感じで反応。

「武道館後に来てくれた感じかな?」という旨の質問。

残念ながら私は武道館ライブに行っておらず、今回の遠征は二次創作のイベントの為。しかし流石にそれを話すのは不味いかなと思い、仕事で行けませんでしたと返しました。

リス子さんはカウンターの奥へ。

 

この辺りから目の前で起きている事態の凄さに足や手が小刻みに震え始めたと思います。

初めて来店することを知ったお客さんの1人が「携帯サイトの登録をしておいた方がいい」というので話半分上の空で携帯端末を取り出してガタガタと震えていました。

ドリンクの提供かなにかが終わったのかリス子さんはまたこちらへ出て来ました。

「止まんないんすよ、止まんないんす」と警察24時の脱法ハーブ男並の感想と共に震えの止まらない両手を見せる。

f:id:k_k4zt0:20180329045636p:plain

 

「そんなに喜ばれるとこっちまで嬉しくなるなぁ〜」とリス子さんは笑顔で言う。

そしてお店のシステムをよく聞いてなかったので改めて質問を兼ねて芸能人と遭遇した田舎者オーラ全開で「ここって握手とかってダメなんですかね?」と質問、なんか雰囲気でダメなのはわかってるけどやっぱり言ってみたいですよね、芸能人に会ったら。

すると「あっそっか初めてだもんね、じゃあ説明するね」とリス子さん直々にお店のシステムを説明してくれました。(さっきのキャストなんかごめん)

正直リス子さんに説明を受けるだけで入場料に対してとてつもないお釣りが返ってきた気がして仕方ありませんでした。

一通り説明してもらったのでお礼をし、一旦落ち着こうと思い説明の中にもあった携帯サイトの登録を進めることに。

この辺りでリス子さんは別のフロアへ。

ポチポチと登録を進めているとリス子さんは1階へ戻ってきました。

するとキャストの子が僕の端末にぶら下がってるアクリルキーホルダーを見て

「あ!リス子さんこれみて!」と声を上げる。

少し前に手に入れたリス子さんのアクキーだ。

「あーこれクリスマスのだよね!」とリス子さん。

「待ち受けもですよ!あ!リュックもすごい!」とキャスト。

僕の後ろへ回り込みリュックをマジマジと見るリス子さん。「本当だ美月ちゃんがいっぱい!あ私もいるw」

承認欲求の満たされ方の質が高過ぎてどうにかなりそうでした。

 

リス子さん、オーダーかなにかのためにスススっとカウンターへ。

するとキャスト「リス子さんのどういうところが好き?」と質問してきた。

「美月推しなんですけど、美月に相応しい女王たる立ち振る舞いがかっこいいのと、あと失礼かもしんないですけどオフの時ものすごくアホっぽそうなとこです」と答えた。これは本当に僕が思っている事だ。誰がなんと言おうとそのポンコツ気味な匂いが魅力なんだ。

なんとキャスト曰く間違ってないそうだ。「そういう可愛いとこあるよ」と。

作業を終えたリス子さんがこっちに戻ってきてくれた。

やはり多少なりとも気を遣ってお話しに来てくれたんだろうか。

「あの、元々美月推しだったんですけどある時にリス子さんを知ってからずっとカッコイイな綺麗だなって思って好きだったんですけど、写真で見るよりずっと綺麗で可愛いですね!髪のツヤとか凄いです!」というとリス子さんは照れくさそうに髪の毛をいじいじしていました。私は入場料に対してどれだけお釣りを貰うのか。

 

しばらくして落ち着いてから1人でカシスソーダ*1を飲んでいると肩を叩かれました。振り向くとフォロワーの絵師さんでした。

「お疲れ様です、後ろで見てましたけど死ぬんじゃないかな…って思ってみてました」

1番推してるアイドルと1番推してる絵師に会えてもう明日死ぬんじゃないかな僕は、と幸せを噛み締めました。

しばらくその絵師さんとディアステージは"ヤバい"という話で盛り上がりました。

 

それからひとりで呆然と立ち尽くしていると上のフロアから別のフォロワーがやってきました。

安心感で気が緩み、何気ない会話や接近がどうだったかだの会話しているとリス子がスーッと通り過ぎました。

するとフォロワー「リス子さーん!こいつ!地方からきたリス子さんのファンだよ!」と援護射撃でリス子さんをこちらへ引き寄せる。

「うん!さっきお話したよ!」

VSシリーズ*2においてガンダムエピオン*3が最も性能を発揮する距離以上の近距離*4に3回もリス子がいることに感動しつつ(時間もチャンスもそろそろかな…)と直感が告げるので意を決して

「そういえばどうしても伝えたいことがありました」と切り出す。

「今まであんまり身だしなみとか気にせず普通だったけどリス子さんに憧れて初めて髪の毛染めてみたりしたんですけど楽しいですね、それと武道館行けなくてごめんなさい。ずっとリス子さんのことが好きです。これからも応援してます、頑張ってください。

そう伝えるとリス子さんは「ありがとう」と聖母のような微笑みで真摯に受け止めてくれました。

物凄く照れくさくて、良かったな、というフォロワーの背中に隠れたかったです。

リス子さんも行ってしまったので、店舗の外で煙草を吸いながらうわの空で出来事を思い返し、謎のノスタルジーに浸って、お店を後にしました。

 

後編に続きます。

https://ichizu-moonlight.hatenablog.com/entry/2018/03/31/022454

*1:色がリス子さんのイメージカラーなので愛飲している

*2:バンダイナムコゲームスの送る最高で最低のゲーム

*3:射撃武装を一切持たない近距離戦闘専用モビルスーツ

*4:要は超至近距離